※この絵については、「厄病除け参り(風神送り)」の可能性もある。 シーボルト、文政九年に大阪訪問。
☆お染かぜ・久松留守
大阪市内に風邪が流行し、パニック状態となった人々の祈祷はエスカレートし、ついには 白狐・和藤内・鬼の念仏・法界坊など様々に仮装し、鉦・太鼓・銅鑼などを打ち鳴らし、法螺貝を吹いて練り歩いた。
☆風神送り
鉦太鼓の囃子踊りで疫神を誘い出し、一緒に踊りながら村境まで行き・村の外へ追い出す作戦。
多くは、張りぼての人形を祀り・退散をお願いし、川へ流して・後ろを見ずに逃げ帰った。
○狐の飴売り
子供ヲ風ノ子ト云筈ダ南ケデオレガ代物ト同ジヤウニダラケオツテ子ヘコノ商売モアトアシコンコンチキダ。
※子供が飴を買うと、狐踊りをして見せた。
☆釣狐
猟師に一族をみな釣り取られた老狐が、猟師の伯父の白蔵主という僧に化けて猟師のもとへ行く。 白蔵主は妖狐玉藻の前の伝説を用いて狐の祟りの恐ろしさを説き、猟師に狐釣りをやめさせる。 その帰路、猟師が捨てた狐釣りの罠の餌である鼠の油揚げを見つけ、遂にその誘惑に負けてしまい、化け衣装を脱ぎ身軽になって出直そうとする。 それに気付いた猟師は罠を仕掛けて待ち受ける。 本性を現して戻って来た狐が罠にかかるが、最後はなんとか罠を外して逃げていく。
※狐の大好物は「若鼠の油揚」、しかしこれを料理するのも・供えるのも嫌なので豆腐の油揚げとなったともいわれる。
☆近世流行商人狂哥絵図
お駒飴
与勘平膏薬
飴こ買いな飴
朝鮮の弘慶子
唄念仏飴
七色唐がらし売り
茶碗菓子売り
お猿めでた
熊の伝三膏薬
三番叟売り
蝶々売り
三間張おじいあめ
枇杷葉湯売り
粟の岩おこし売り
徳平膏薬
亀山のお化
榛田稲荷代垢離願人
どんどん飴
小僧勧化
曲突心太売り
三吉飴
狐飴売り
からんぼう薬