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《グンマを話そう》 ○矢場川の薬師様 ある昔、矢場川村の薬師山には薬師様を祭ってあった。 ある晩、泥棒が盗んだ物を背中にしょい薬師山を通り抜けて逃げようとしたが、同じ道をグルグル回るばかりで山から出ることができなかった。 やがて泥棒は薬師様に気づき、薬師様の目を見えないようにして逃げ去った。 目が見えなくなった薬師様は、毎夜矢場川の水で目を洗いつつけると、やがて目が見えるようになった。 こうして、「目洗い薬師」と呼ばれ、目の悪い人がお参りするようになった。
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