グンマの昔:オサキ
○オサキ
グンマに伝わる憑き物。 名前の由来は、オサキ狐・御前・ミサキ・オサキ・オオサキ・尾先(狐)・おふさ紀・カンザキ・コウザキ・ゴンゼン、など数々あるがはっきりしない。 どうも、信仰上の動物であり、山で正体不明の小動物を見たときに「オサキ」とよぶようだ。
オコジョは「山オオサキ」とよばれ、山の神様の召いとされている。
※夏は背側が茶色で腹側が白、冬は全身が白になる。
☆尾崎狐・尾先狐・尾裂狐
狐より小さく・鼠と鼬が混ざったような姿・体色は様々。 尾崎狐が憑いた家は財産が増えるが、他家に害を及ぼす。 繁殖力強く・女系家族に付き随い・花嫁に憑いて嫁ぎ先で繁殖し・代々受け継がれる。
狐仲間での位は低く、戸田川(荒川)を渡り江戸に入ることは許されない。
【マドーモン】
広い意味での妖怪をマドーモンと言い、グンマでは下記など確認されている。
○ヤマンババー
山から来た恐ろしいモノと言われている。
○オニババー
大きな大きな鬼のようなモノで、河原の石畳には足跡が残っている。
○カクシボウズ
夜になるとやって来る。
○ヤマノコゾー
正体不明。
○マドー
とても恐ろしいモノ、棺桶から死人を抜き取る。
○タヌキ・ムヂナ
化かされた人多数。
○カッパ
淵の主であること多し。
○テングサマ
通常は山の神様の使い、テングサマのタイコを聞いた人も多い。
○ヤマイヌ
利口な動物とされる。
○イナリジー(イナリオヂー)
イナリサマを信心し祈祷していた。
○キヨジ
鉄砲の名人猟師だった、伝説は多い。
○アズキゴシゴシ
ガイカイでは、小豆とぎ婆ともよばれている。
○カマイタチ(吾妻町岩下じょう坂・十王坂)
三人組で、一人目が突き倒す・二人目が鎌で切る・三人目が薬をつけて、去るといわれる。
※岐阜でも、鎌鼬は神三人組が順番に、突っかかり・切りつけ・薬を付ける、といわれる。
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