群馬での暮らし:グンマいいつたえ
☆もし守らねば不思議な力で死ぬことになる。
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「セッチンヨメゴ」にはきれいな人を祭った一方、器量の悪い人を「セッチンヨメゴのようだ」ともいう。
朝飯に汁をかけて食ってはいけない。
家で口笛を吹くとサンボーコージンサンが逃げ出す。
囲炉裏の灰の中に柿の種を入れるとアクが効かなくなる。
打ち身にはまむし酒・ヘビ酒をつける。
うるしかきの飯をくうとかせない。
大晦日の夜は、家の外に履物をだしておくと、疫病神がきて判をおしていく。
親を睨むと「かきのむし」になる。
外出するときに針を使ってはいけない。デバリといい外出先で間違いを起こす。
肩こりにはマツヤニをはる。
亀を飼ってはいけない。
桑の木の食器で食べると中気にならない。
下痢にはイタチ草(げんのうしょうこ)を煎じて飲む。
こうでにはカーゴッパタキ(末っ子)に、つるごしにしばってもらう。
子供の鼻血にはチンゲを抜く。
申の日に爪を切ってはいけない。
菅沼の日光様はイモガラにすべってビマガラで目をついたので、サトイモとゴマはつくらない。
頭痛にはハッカの葉を揉んでコメカミにはる。
咳かぜには梅干を黒焼きにして飲む。
赤飯に汁をかけてはいけない。
セッチンよりトマへ出ろ、嫁に行くなら下へでろ(下へ出るほど楽ができる)。
喘息には松のシンをかじる。
七夕に頭を洗うとよく落ちる。(髪を洗うときれいになる:桐生)。
食べ合わせにはへびと生ネギ、きじとキノコ、かにと冷水。
鳥のあかぎもを食べるとらい病にならない。
七月三日の晩にはネギ畑へ入るな。
鍋に杓子を入れたまま煮てはいけない。
ネギの白味をやいてはいけない。
鼠は大黒様のお使い(猫が捕るのはOK)。
はしかには兎のエ。
裸で便所に行くと金を失う。
ハチさされには歯くそをつける。
花咲ではキウリをつくらない、鶏をかわない。
火が消えているのを二人で吹くとおたふくになる。
ヒビにはマツヤニをはる。
びわの木を植えてはいけない。
腹痛には日かげぼしにしたセンブリを湯に浸して飲む。
ブドウを植えてはいけない。
蛇が向かってきた夢は吉、逃げていく夢は凶。
便所神に上げたもの(まゆ玉など)を食べると虫歯にならない。
便所をきれいにすると、下の病にかからない。
ホウの木で魚を焼くとらい病になる。
武尊様・日光様の氏子はゴマと里芋をつくらない。
武尊神社には片品川の西側は武尊様、東側は日光様(徳川家康を祀る)といわれる。
仏様をそまつにすると火傷する。
マムシな噛まれた時にはカボチャの茎の汁をつける。
ミミダレにはミミンダレノ草(雪ノ下)をもんで汁をつける。
メカゴには櫛をあぶってなぜる。
夜盲症にはタニシ・ヤツメウナギを焼いて食べる。
ヤンメにはニンドウ(毒消し)を水に溶かしてサラシで湿布する。
四つ足肉は家の中で煮ない。
孫太郎虫は子供の疳に効く、アミメカゲロウ目のヘビトンボの幼虫。
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※1897年当時これを守らなかった者は一人残らず亡くなった。
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