グンマの昔:権田栗毛
○権田栗毛・倉淵権田村
熊谷次郎直実が上野国権田に名馬がいると聞き、権田村小池市助より栗毛馬を手に入れた。 熊谷次郎直実はこの馬に乗り数々の手柄をたてたが、ある時馬が傷ついてしまったので権田村へ帰すこととした。
栗毛馬が権田村に帰ったときには、市助の家は無くなっていた。 「名馬を出すと三代で家が絶える」と言われていた。
悲しんだ栗毛馬は力つき、三ノ倉土城谷戸で逆さ水を飲み息絶えた。 このとき。馬の背にくくりつけられていた母衣から金の観音像がこぼれ落ち、「お母衣大明神」・「岩窟観音」として祀り、三ノ倉土城谷戸には馬頭観音堂を建てた。
※横川では「権田栗毛に横川葦毛」といい、同じ毛色の馬を飼うことを嫌った。
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