江戸名物菓子
○江戸名物菓子
鈴木越後のようかん、鳥飼和泉のまんぢう、塩瀬のまんぢう、越後屋播磨の菓子、翁屋の翁せんべい、両国若松屋のいくよもち、浅草金竜山もち、吉原竹村の最中月、麹町たちばなやの助惣やき、麹町鈴木兵庫の菊一せんべい、麹町おてつぼたもち、深川船橋屋のねりようかん、向島長命寺の桜もち。
○南蛮菓子
室町時代ポルトガル船により南蛮菓子がもたらされた。 それらが、長崎カステラ・佐賀ボーロ・ビスカウト・鶏卵ソウメン(鶏卵素麺)・アルヘイ(有平糖)、などである。
○鶏卵素麺
安土桃山時代に筑前に伝わった南蛮菓子。 延寶四年ごろ藩主黒田光之が嘉賞し幕府に進上されるようになった。
☆カステラ
ポルトガル語が源、さらにはイベリア半島にあったカスチラ王国でつくられた菓子ともいわれる。
※石鹸がつくられたのもこの地らしい。
○知偶糖
黒胡麻入りの有平糖、白胡麻入りの「しゝらと」もあった。 両国橋の「ちゝら糖(ちちらあと)」・日本橋京菓子司桔梗屋河内大掾の「しゝらとう」など。 (17世紀)
○胡麻胴乱
小麦粉にゴマを入れ・こねて・焼き膨らました菓子。 ゴマの良い香りがするが、中はからっぼ。 見かけは良いが中身が無い「胡麻菓子」、転化して「ごまかし・ごまかす」となった。
※胡麻を鉢で擂っているとベタベタとくっつくようになる。 これが、相手にこびへつらう様子に似ているので「ごまをする」となった。
○有平糖(あるへいとう)
砂糖菓子、現在は砂糖を煮とかし・水飴を加えて形作ったものが多い、べっこう飴など。
※有平細工と金花糖を組み合わせたのが寿賀台(佐賀塩田・伊万里)、ウェディングケーキ和風版で高さは1mほどあったといわれる。
○有平糖
ポルトガル語のAlfenim(Alféloa)が源。 江戸時代は砂糖を使った高級贈答品であったが、その後一般化し丸形・平形・棒形・細工物など多種多彩となった。
○かせいた
南蛮菓子、ポルトガル語のCaixa de Marmeladaが源。 マルメロを砂糖煮にして固めた菓子、熊本「加勢以多」がカリンを固めたものでこれに近い。
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