山本館
○山本館本館(草津温泉)
第一期1928年増築・第二期1935年増築、木造地上3階地下1階建・鉄板葺・建築面積370㎡。
大正後半に現玄関部分を建築、昭和になり左右に増築。 この地一帯を六合村の山本家(山本十右衛門)が治めていたので、その中心の意味もあり「山本館本店」としたらしい。
山本家は、1184年京都粟田口の合戦で敗れ・六合村入山にたどり着いた木曽義仲の家臣山本勢の家系と思われる。
《グンマを話そう》
1184年京都粟田口の合戦で敗れた木曽義仲の家臣山本勢が木曽谷へ残党落ちになった。 一行は善光寺平を追われ、渋峠・横手山・草津白根を越え、上野の国へと入った。 途中、渋峠から見下ろすと、山々の中にこぢんまりとした平地が隠れていた。 それが入山の地(六合村入山)であり永住の地として目指した。
しかしながら入山への道は苦しくそして険しく、一行は途中で鎧兜を沼に沈め(武具脱衣池)、女子供を連れての逃避は二つの集団に別れてしまいました。 先行組は大晦日に入山に着き、正月松を飾って祝いました。 しかし後行組が入山に着いたのは年が明けてからでした。 こうして、正月に松飾りをする山本家を「宵の山本」、松飾りをしない山本家を「明けの山本」と呼ぶようになりました。
コメント