川越 まちあるき (1)
☆太陽軒
川越市元町1-1-23
昭和前/1929頃
木造2階建、スレート葺、建築面積154㎡
関東大震災後の復興商業建築の雰囲気をよく伝える。 寄棟造,スレート葺の木造2階建で,軒をやや深く突出させて屋根を隠したつくりとする。 隅切りの玄関,玄関上部の円形庇,2階の尖頭隅窓,独特の柱頭を持つ隅柱など,東南角部の表現主義的造形意匠に特徴。
☆旧湯宮釣具店(手打ちそば百丈)
川越市元町1-1-15
昭和前/1934以前 木造3階建、鉄板葺、建築面積55㎡
木造3階建て店舗併用住宅で,昭和初期建設の看板建築である。 銅板貼りの壁面は破目地で,隅部を柱型風とし,各階の境に軒蛇腹を廻す。 2階正面のエジプト風半円付柱,それぞれ意匠を変えたペジメント風の庇など,多彩な様式細部を巧みにまとめている。
○川越スカラ座
川越市元町1-1-1、049-223-0733
☆佐久間旅館奥の間(割烹 佐久間)
越市松江町2-5-4、049-224-0012
明治/1911
木造2階建、瓦葺、建築面積65㎡
川越で由緒ある旅館のひとつ。 新築された本館の奥に建ち,小屋組の墨書より明治44年の建築で,大工は清水丑太郎。 木造2階建,南面の庭側に縁を廻すほかは防火を重視した大壁造とする。 2階にある2つの座敷は銘木を用い,洗練された書院造で格調が高い。
☆日本聖公会川越キリスト教会礼拝堂
川越市松江町2-4-13
大正/1921、大正十年
煉瓦造平屋建、スレート葺、建築面積138㎡、塔屋付
立教大学新築のため来日したW.ウィルソンの設計により建設。 東西に細長い切妻造・平屋建で,外壁煉瓦造,内部は挟み組み式の小屋組を見せ,尖塔アーチの縦長窓や控壁にゴシック様式細部を備える。 T字路の突き当たりに建ち,際だった景観を構成している。
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