十六羅漢
十六羅漢信仰は、平安・鎌倉時代以降禅宗寺院を中心に尊崇され、十六羅漢の絵画、木造・石造などの彫刻が制作されました。
美女木の曹洞宗寺院妙厳寺には、県内でも珍しい石造の十六羅漢があります。16の石造の中には、童子に薬研の使い方を教えている像(諾迦跋釐駄尊者)や、動物の頭に手を置いた像(跋陀羅尊者)などがあり、それぞれが個性豊かに表現されていて訪れる人の目を楽しませてくれます。
※破損したり・地蔵が加わったりして、二十体ある。
〇妙厳寺涅槃図
仏涅槃図は、釈迦が入滅する時の壮厳な情景を描いたものです。 本図は、美女木の妙厳寺に伝わる仏涅槃図で、箱書には
(1)1804年(享和四年)に修復がなされたこと、
(2)工匠は「茂八郎」であったこと、
(3)表具は与野町の「幸次」によって作られたことが書かれています。
したがって、本図の制作は1804年(享和四年)からさらに時代が遡ると考えられます。
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