総社古墳郡
☆宝塔山古墳
平地に營造せられ長さ約177尺・高さ約36尺を有する壮大なる墳丘にして方型墳と認めらる中腹部に南面する横穴式石室あり、石室は美道前室主室の三部に分たれ前室は長さ約13尺9寸・幅約6尺3寸・高さ約6尺を有し主室は長さ約10尺・幅約9尺4寸・高さ約7尺1寸あり側壁は切石によって構築せられ極めて整美なる趣を呈せり。 主室の中央に石棺あり蓋身の二部より成り蓋は家型の構造をなし前後面に夫々一箇側面に夫々二箇の方形縄突起を造出し身は外側約7尺・幅約3尺8寸・高さ約2尺8寸を有し下底部には精巧なる繰形を施して特色をなせり、遺物は既に散迭せりと雖石室の構造石棺の型式は稀に見る所にして我国に於ける代表的古墳の一なり、現在頂上に秋元家の墓所あり。
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