平野家住宅
○平野家住宅門
大正/1922頃
煉瓦造、瓦葺、左右煉瓦塀付属
門は客間棟と洋館との間に設置され、北袖壁は洋館の外壁に突きつけとする。 煉瓦造モルタル塗の門柱に反り付き瓦葺屋根を頂き、両開き木扉の片方に潜り戸を設ける。 塀も煉瓦造モルタル塗で、庭側に控えをとる。南端の車庫はもと茶室の入口であったところ。
○田口家住宅主屋
東京都文京区西片2-10
明治/1885年/1889年・1868-1911増築・1975年・2008年改修
木造平屋建、瓦葺、建築面積200㎡
敷地中央に台所や和室等の居室棟・北隅に離れ・東隅に書斎等の洋館を配し、玄関が45度振れて居室棟と洋館との間に南面して建つ。 木造平屋建で、寄棟や切妻を組み合わせる桟瓦葺屋根とする。 下見板張の洋館と起り屋根の玄関の対比が特徴的な外観を構成する。
☆本郷菊富士ホテル、文京区本郷5-5-17
明治二十八年に上京した羽根田幸之助が本郷で下宿屋をはじめ、移転数回の末菊坂に菊富士楼を建て・明治四十年には別館ができた。 大正三年に洋式の菊富士ホテルを増設開業、昭和十九年終業。
正宗白鳥・真山青果・大石七分・大杉栄・伊藤野枝・羽大鋭二・竹久夢二・谷崎潤一郎・増富平蔵・兼常清佐・三宅周太郎・高田保・石川淳・尾崎士郎・宇野千代・宇野浩二(10年間)・直木三十五・田中純・前田河広一郎・三木清・福本和夫・広津和郎・中条(官本)百合子・湯浅芳子・石割松太郎・菅谷北斗星・川崎備寛・間宮茂輔・坂口安吾・片岡我童・中村雀右衛門・青木一男・シャストリー・コンラド・ネフスキー・プレトネフ・ブランデン、などが宿泊した。
※大正三年上野公園で大正博覧会開催・索道車(エスカレータ)が大人気だった。
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