金澤家住宅
○金澤家住宅門及び塀
東京都文京区西片2-2-7
昭和前/1930
木造瓦葺門、板塀延長10.7m附属
木造瓦葺の棟門で、左右に土台建ち、高欄風の平桁・架木を載せた竪羽目の板塀を付ける。 門扉の上部に菱組格子を、冠木上には繊細な組子による欄間を入れる。 門・塀とも確かなプロポーションをもち品格ある構えをつくりだしている。
○金澤家住宅主屋
昭和前/1930
木造2階建、瓦葺及金属板葺、建築面積200㎡
良好な住宅地として知られる本郷西片地区の面影を伝える昭和初期住宅のひとつ。 東京美術学校建築科の助教授であった金澤庸治が父親のために建てた住宅で、2階建の主屋のみ棟を東西方向に振っているのが特徴。 施工は清水組。
○金澤家住宅洋館
昭和前/1930
木造平屋建、金属板葺、建築面積29㎡
板塀に沿って建てられた平屋建・下見板張りの洋館で、北西面の外壁と屋根の一部をガラス張りとしていることから一見してアトリエの造りと解る。 切妻屋根の右手の寄棟部は応接室。 建築設計事務所兼自宅を意図したものとされる。
コメント