木傘神社
祭神に日本武尊を祀る神社で尊の降雹伝説があります。 その昔、日本武尊がこの地を通ったところ、時ならぬ降雹に遭ったと言います。 尊は大木の下で雹を凌ぎましたが、ますます激しくなるばかりでした。 そこで木の下で雹除けの祈祷をしたところ、たちまち雹は止みました。 そこでここに神社を作り、降雹を凌いだ木にちなみ木傘明神と名付けたということです。
日本武尊は、「古事記」「日本書紀」に所伝のある景行天皇の皇子とする人物ですが、伝説はあくまでもその地が神の依代になる神聖な土地であるということを知らしめるための説明になります。 実際に存在するものがあり、歴史上の人物が登場し・通常はあり得ない不思議な話として伝わっています。 日本武尊伝説は、緑区では他に寺山の足立神社にあります。 木傘神社には高木がいくつかありますが、その一つにモミがあり、樹高は約25m・胸高直径は約78cmあります。 明治初年の記録である『武蔵国郡村誌』にスギやモミの大樹があると書かれています。 この木を指すのかもしれません。
コメント