浜川戸砂丘
☆中川低地の河畔砂丘群 浜川戸砂丘
河畔砂丘とは、砂床河川の中・下流域の流路に沿って形成される内陸性の砂丘である。埼玉県東部の中川低地には、利根川の旧河道に沿って点々と砂丘列が残されている。
隣接する浜川戸遺跡からは、砂丘砂の直下から九世紀代の遺物が、砂丘砂上から十三世紀後半~十四世紀半ばの板石塔婆が出土し、砂丘形成時期を推定する重要な証拠となっている。
☆中川低地の河畔砂丘群 浜川戸砂丘
「中川低地の河畔砂丘群」は、榛名山や浅間山の火山灰などに由来する大量の砂が、平安時代から室町時代の寒冷期の強い季節風により、利根川の旧河道沿いに吹き溜められて形成された内陸性の砂丘です。 羽生市から越谷市にかけて点々と分布し、全国的にみても珍しい自然景観となっています。 「浜川戸砂丘」は、古利根川から分かれた古隅田川の最初の蛇行部に位置しており、比較的小規模な二列の砂丘列が残っています。 指定地は春日部八幡神社境内などであり、砂丘の起伏や堆積した砂の様子を良好に観察することができます。 砂丘に隣接する浜川戸遺跡からは、砂丘形成の開始や終了時期を推定できる土器や板石塔婆などが発見されており、砂丘群の成り立ちを考えるうえで、重要な資料となっています。
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