論争橋
〇論處橋・ロンショ橋・ろんしょはし(藤右衛門川)
川口市柳根町25-15
藤右衛門は、江戸の享保時代に周辺の水路改作工事を行った並木藤右衛門に由来。
橋名は、この地で川の水争い(争議・論争)があったことに由来。
☆論所の古芝川堤
昭和57年町名の柳崎・伊刈・根岸の各一部が合併してできた柳根町には藤右衛門川の河口があり、芝川に合流する位置に論處橋が架かっています。 論處橋を境に上流と下流の村の者の仲が悪く、何かにつけてよく言い争ったとの話が伝わりますが、そもそも「論處(論所)」とは、争論の場所をいいます。 江戸時代、藤右衛門川の流路は古芝川と呼ばれ、論處橋先では芝川と合流せず・芝川の西側を並行して南流していました。 古芝川と芝川の間には古芝川堤が続いていたことから大雨によって古芝川が増水すると、柳崎や伊刈などの洪水を受ける村々は現在の論處橋付近で堤を破壊し、古芝川の洪水を芝川へ排水しようとしたため、根岸村などの芝川沿岸にある村々と度々争いになりました。
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