本庄電気軌道
本庄駅
☆本庄・首都移転
明治十一年に元老院議官佐野常民が元老院会議に提出したのが本庄遷都意見書。 結局は、却下されたらしい。 趣旨は下記。
「東京は江戸湾に面し、また背後も箱根や碓氷峠に囲まれ後ろの守りには強いが、今のように外国船が出入りするようになると、艦砲射撃にひとたまりもない。 また、江戸時代から消費都市として発達したため、風俗浮薄の傾向があるうえ、土地が低く伝染病の恐れがある。 首都は、日本の地形から見て最も陸地の幅が広く、また中心にあたる武蔵、上州の二州のどこかに置くべきだ。 しかし、熊谷(水害が心配)、前橋(利根川の流れが急で季節風も強い)、高崎(山に近過ぎ浅間おろしが寒い)など同地区の主要都市には一長一短が多い。 ただ本庄だけは、土地も高く眺望も良いうえ、寒くなく水運も良い。 住民も昔から脚気を患う者もなく、飲料水も豊富なので本庄こそ新しい首都にふさわしい」
コメント