《グンマを話そう》
○ぞうきん
ある昔の大晦日、えらいお大尽では年越しの準備も終わり、奉公人の娘がしまい湯をもらう時には12時をまわっていた。 娘は拭き掃除をしながら「ぞうきんがボロボロになってしまった、正月から新しくしよう」と思いながら、気づかずにバケツの水と一緒に外へぶちゃった。
あけて正月、門松に引っかかったぞうきんを見つけた主人は烈火のごとく怒り狂った。 それを見たおかみさんが「ぞうきんは文字で書けば蔵に金、そして福(拭)の守。まことに縁起がよい、みんなにお年玉をはずみましょう。」と言ったのでよりよい正月となった。
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