《グンマを話そう》
○長手の幽霊
ある昔、長手の溜池に幽霊が出るとの噂が広まり、強者どもが正体を見届けようと出かたが皆逃げ帰ってしまった。 村はずれにおっかさんと住んでいた天真爛漫男が「捕まえておっかさんにみせてやるべぇ」と溜池へ出かけていった。
はたして真夜中過ぎ、さざ波をたて振り髪姿の娘が現れた。 男が娘を連れて帰ろうとするとイヤがる娘は、「私は小判です。新田義貞の家来がヨシの根本に千両箱を埋めた後討ち死にしました。この三千両は世の中に出て使って欲しいのです。」と言いました。 この話を聞いたおっかさんは、翌朝村人を集め千両箱を掘り出しました。
こうして長手の村は豊かな地となりました。
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