群馬での暮らし:鰻
《グンマを話そう》
○虚空蔵様とウナギ
ある時、片貝の人々がお伊勢参りへ出かけた。 途中の宿で出た汁椀には「ウナギ」が入っていた。 これを食べた同宿者は具合が悪くなったり・病気になったりしたが、片貝の人々は食べなかったので大丈夫だった。
片貝村には「ウナギは虚空蔵様のおつかいだ。食べるとバチが当たる。」という言い伝えがあったのだ。
※グンマでは他地域でも「鰻を食べない」言い伝えがある。
《グンマを話そう》
○高崎・抜鉾神社
ある昔、和田山村の三左衛門の子供がほうそうにかかった時、飼っていたウナギにうつって病が治った。 またある時、村の子供がヒエ畑で眼をケガしたが、抜鉾神社の神水で洗ったら治った。 だが、境内の池にいたウナギはみな片目になってしまった。
このことがあってから、村人はウナギを食べなくなった。
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