群馬での暮らし:雙林寺
《グンマを話そう》
双林寺の七不思議(北群馬郡子持村:現渋川市)
白井城の殿様長尾昌賢が、月江禅師や牽牛(琵琶法師)をむかえてこの寺を建てたと言われている。 また、「白井の双林寺」とよばれるこの寺には七つの話が伝わっています。
○開山の一つ拍子木
何か悪いことがおこりそうになると、夜中に大きな音で鳴る。
○開山のつなぎカヤ
月江禅師がカヤの実で作った数珠の一粒を蒔いたので、カヤの木の実は糸が通る穴が開いている。
○竜神水(蛇頭水)
本堂北の湧水は「人増せば水増す」と言われ、人が多いと湧量が増え・人が少ないと湧量が減る。
○千本カシ
本堂裏のアラカシの木は、根本は一本なのに十数本のひこ生えが出て大きく育った。
○鏡の井戸
この井戸をのぞいて顔がうつらないと、その人は亡くなる。(かつては深い井戸であった)
○山門の小僧とツル
左甚五郎が彫ったと伝えられている彫り物があるが、彫物の小僧には右手首が無く・彫物の鶴の足には穴が あいている。
○忠度のさかさザクラ
薩摩守平忠度が庭に逆さにさした「サクラのむち」と言われている。(「おもかげのサクラ」ともよばれる ) 白井城の殿様長尾昌賢が、月江禅師や牽牛(琵琶法師)をむかえてこの寺を建てたと言われている。
☆子持村・上臼井伊熊妙行庵
名僧全享が雙林寺にいるとき、周囲の者が「油揚げを腹一杯食べたい」とふざけたのを聞いた。 幾日がたち、利根川浅田河原に泳ぎに行き急流に向かって泳ぎ出した全享の姿が見えなくなった。 同道の者たちが探したが見つからず、やむなく葬儀をし、油揚げをたくさん供えて供養した。 数日後、突然全享が現れて一言「油揚げたくさん食べたか!」。(醤油飯特に油揚飯は供物でありごちそうであった)
(雙林寺の涅槃図)
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