群馬での暮らし:キノコの化け物
《グンマを話そう》
○きのこのばけもの
ある昔、働くの大嫌い人がいた。 雨漏りしても・壁が崩れても・家が壊れても、とにかく寝てばかりいた。 そのころ村では「月がいなくなった・山の化け物が月を隠した」と大騒ぎだった。 そこでなまけ者が山に行ってみると、月を隠すように大きなキノコがたくさん生えていた。
なまけ者は、屋根代わりにキノコのしたで暮らすことにした。 怠け者がキノコと仲良しになったある日、
キノコ:おまえはなんでここにいる?
怠け者:働くのが嫌でここでねてるんさ
キノコ:おまえの好きなもの・嫌いなものはなんだい
怠け者:寝てるのが大好きで、大嫌いなのはお金さ。 見るのもイヤダ!
キノコ:キノコさんはどうだい
怠け者:木の葉が大好き、米のとぎ汁が大嫌いだ
これを聞いた怠け者は村に帰り白水(米のとぎ汁)を持ってきて、キノコにたっぷりかけてやった。 やがてキノコ達は溶けてなくなり、村には再び月明かりがさすようになった。
しかしながら、キノコ達も黙っていなかった。 とうとうあだ討ちにやってきた。 キノコ達は怠け者に向かって「大嫌いなお金」をこれでもか・これでもかとかけて逃げていった。
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