金平うどん
○きんぴらうどん
グンマにおいては、きんぴらは行事・正月・祝い事・仏事に必ず出される料理の一つである。(ただし、仏事の時は人参を入れない。)
またふだんのおかずとしても良く作られる。 その結果、うどんやそばのコとして食べられている。
※「うどん」は祝儀・不祝儀どちらでも出る。 「そば」は不祝儀には出ない。
○結婚式の大皿盛
むしり魚、きらず、きんぴら。 きらずは、おから料理で「嫌わず」の縁起かつぎ、葬儀にもでる。(この時は桜えびがしいたけになる)
※きらず・雪芽花(キラワズ):おからは、何でも混ぜ合わせることができるのでこう呼ばれた。
※そばは切れやすいので結婚式には出さない。 その一方「あなたのそばが良い」というので、そばを出す地域もある。
☆雪花菜・おから・卯の花
切らずに調理できるので「きらず」、飯に入れると「きらず飯」。
☆きんぴらごぼう
江戸時代に生まれた「きんぴらごぼう」、味の強いおかずが好まれた。 真っ赤になるほど唐辛子を入れたので激辛だったが、食べると体が火照り、力持ちの「金平(金太郎の幼名)」のようになるので「きんぴらごぼう」。
※「キンピラ娘」・「キンピラ婆」、などいうこともあったらしい。
☆牛蒡
平安時代、種が薬になるというので西アジアから入ってきた。 ゴボウを食べるのは日本だけらしい。
☆きんぴら
元禄年間には「きんぴらごぼう」が食べられていた。 江戸初期に流行った古浄瑠璃、坂田金平は怪力の持ち主・悪者達を退治し、大人気となった。 これが「金平浄瑠璃」・「金平芝居」とよばれ、金平は強いもの・丈夫なものの代名詞となった。 それ故、「きんぴらゴボウ」は固くて・辛くて・精がつくと考えられた。
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