群馬での暮らし:おいびすこ
○おいびすこ・おいべすこう(御恵比寿講):えびす講市
1929年11月19日「売るか・くれるか」のキャッチフレーズで始まった「えびす講市」は、中断された時期があったが現在も美保大国神社(高崎神社)を中心に続けられ、高崎の大祭りイベントとなっている。 神社ではくじ引きがあり、商店街は大安売りで正月用品を買う買い物客でにぎわう。 かつては「現金つかみ取り」などもあったらしい。
福の神であるえびすを祭り、商屋が商売繁栄を祈願するのに対し農家では守護神として祭る。 一月二十日と十月二十日の春秋に行うが、秋は十一月~十二月のこともある。 えびす神は春に稼ぎに出て、秋に帰ってくるとされている。 この日には、尾頭付きのお膳・お神酒を供え、枡の中にお金や預金通帳を入れて一年間の収入を感謝し、金を使わない日とされている。 地方によっては、夷様と大黒様にお膳を供える。 両神とも後家なので、「下膳は一人者には食べさせるな」と言われている。(縁遠くなる)
※メニューは、あずき飯、けんちん汁、尾頭付(鯛・秋刀魚・鰯)、お平(七品盛り)、ちょこ(なます・豆)。
☆福引き
餅の両端を持った二人が引っ張りあったのが源。(一種の占いだった)
※古くは丸餅を「ふくでん」・「ふくで」とよんでいた。
☆聖武天皇時代天平二年正月十六日、百官主典以上の者に酒宴を振る舞ったさい、余興に「仁・義・礼・智・信」のいずれか一字を書いた書を引かせ品物を与えたともいわれる。
☆恵比寿
古くは、人々は家から笹を持ち・参拝したので「商売繁盛で笹もってこい」。
☆神無月一人残って笑ってる
神無月、恵比寿様は居残り恵比寿講。
☆エビス様履歴書
出生不詳、漁の神様・農の神様・田の神様・山の神様など職歴多数、エビス講主幹、後に七福神メンバーに採用。
★釣れない日もある恵比寿さま…
★東北・北陸地方では旧暦の十二月九日に、「大黒天の嫁取り」といって二股大根を大黒天に供えて祭る風習がある。 これは二股大根が女体をあらわしたものであるから、聖天に大根を供えるのも、女体を捧げて慰撫して・願い事をかなえてもらおうという意も潜在しているのであろう。
コメント