ぐんまわらべうた:子守歌
お月どんいくつ 十三、七つ
七つの年に あの子を生んで この子を生んで
だれにだかしょ
おまんにだかしょ
おまんはどこいった
油かいに茶かいに
油屋のえんで すべってころんで 油一しょうこぼした
その油どうした
太郎どんの犬と 次郎どんの犬が みんななめてしまった
その犬どうした
ぽっころしてしまった
その皮どうした
太鼓に張った
その太鼓どうした
つんもしてしまった
○子守唄
ねんねん猫のけつへがにがへえ込んで
一匹だと思ったら二匹だったよ
二匹だと思ったら三匹だったよ
三匹だと思ったら四匹だったよ
四匹だと思ったら五匹だったよ
おっかあちゃんがたまげてお茶ぶっかけた
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ねんねん子もりはつらいもの
あめかぜ吹いても宿はない
人ののきばで日を暮らす
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ねんねん子もりはつらいもの
ひとにほ楽だと思われて
親にほしかられ子にゃ泣かれ
雨風ふけども宿はなし
ひとののきばで日を暮す
ねんねろねんねろねんねろよ
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ねんねんおころり犬張子
坊やほよい子だねんねしな
ねんねして起きるとお乳やるよ
眠ると鼠にひかれるぞ
起きるとお乳をのませるぞ
泣くと長持背負わせるぞ
笑うとわらじをほかせるぞ
坊やほよい子だねんねしな
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おと守子守はつらいもの
雨風吹いても宿はなし
人の軒填で日を暮らす
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お月さまいくつ 十三 七つ
若子を産んで 誰に抱かしょ
お万に抱かしょ
お万どこいった
油買いに茶買いに
油屋の前で抽一升こぼした
その油どうした
次郎どんの犬と太郎どんの犬と
みんな なあめてしまった
その犬どうした
あっちのほうで どんどこどん
こっちのほうで どんどこどん
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ほらほら島の西瓜でも ひろってつけときな
正月時分のお菜のないとき
それでも結構だ
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ねんねんおころりねんねしな
ねんねんねっ小島のやぐら乙女
乙女が大きくなったらば
大きくなったらお江戸へやるぞ
お江戸じゃちんちんとりめん小袖
田舎じゃ菜種の花盛り
お里のおみやに何もらった
でんでん太鼓にしょうの笛
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