グンマの昔:チョイナチョイナ
草津節で唄われる「チョイナチョイナ」は何を意味するのか?
○大正の初め、飴売りが「チョイチョイかいなよ」との掛け声で飴を売りに来ては、一本五銭のクジを引かせては金を巻き上げていた。 このインチキ飴売りの美声が評判となり、湯治客が「チョイナチョイナ」と湯もみをした。
○サイタマからの湯治客が、機織歌を湯もみに合わせて歌った。
などの説がある。
※朝鮮くじは、紙紐を「ヤッチョコチョイノチョイ、チョイブランコ」と言ってひねったらしい。
☆草津湯もみ唄は、「草津節(ドッコイショ)・草津湯もみ唄(ヨホホイ)・草津小唄(ヨイトサノサ)」の3種類といわれている。
[草津湯揉み歌(草津ヨホホイ節)]
草津よいとこ(ヨホホイ) 里への土産よ
袖に湯花の(ヨホホイ) 香が残るとかよ
草津よいとこ(ヨホホイ) スキーの名所よ
自慢話しも(ヨホホイ) お湯の中とかよ
暑さしらねの(ヨホホイ) 山風うけてよ
草津娘の(ヨホホイ) 夕涼みとかよ
草津よいとこ(ヨホホイ) 夏来てみればよ
軒場近くに(ヨホホイ) すすきの花とかよ
忘れしゃんすな(ヨホホイ)草津の道をよ
南浅間で(ヨホホイ) 西に白根かよ
白根登れば(ヨホホイ) お花畑かよ
草津町には(ヨホホイ) 湯のけむりとかよ
※鹿島灘の漁師唄「ゲンタカ節」が元唄とされる。
また、草津は殺菌力の強い酸性の温泉としての一面をも持ち、江戸時代から川柳にも詠まれた。
○隣でも草津へ立つは知らぬなり
○夫婦連れ草津に行くは腐れ縁
○江戸で病み笹湯を浴びに草津まで
※病人籠
もう最後というような病人をも、村中総出で籠を担いでくることもあったらしい。 病人籠については、病人を籠に乗せて入浴させた話もある。
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