群馬での暮らし:グンマ語(上級編)
《グンマを話そう》 @六合村
※グンマ語は日本語に較べて、遥かに解りやすく・趣ある表現が多いです。
アカメーナシ → 無茶、 アクト → 踵、 アテクトンネー → とてつもない、 アバケル → ふざける、 アボケル → ふざける、 アボル → かばう、 アマメラ → 女子の複数形、 イーカン → たいそう、 イジル → いびる、 イチノー → 全部、 イブセー → 危ない、 イマメシイ → いまいましい、 ウジャケル → とろける、 ウラノウチ→自分、 ウチバ → 少なめ、 エゴエゴ → にこにこ、 エズイ → いづい、 エブ → 歩く、
オケサ → 蟋蟀、 オコンジョー → いたづら、 オサンカラ → からっぽ、 オジョーク → おせっかい、 オタクラ → 無駄話、 オチョンペ → お世辞、 オツクベーカク → 正座する、 オテンタラ → お世辞、 オドス → 叱る、 オバサンコ → ままごと、 オヤス → 終わらせる、 オンカ → 公然、 オンネンゲーシ → 仕返し(怨念返し)、 カッチョガワタル → 雪の表面が硬い状態、 カマケル → 世話をやく、 カラスゲーリ → こむら返り、 カラマメ → 落花生、 カンタ → 蚊、 カンダチ → 夕立(神立)、 キガラガイー → 気立てが良い、 ギス → おしゃれ、 キブイ → きつい、 キモガイエレル → 腹が立つ、 クエル → 崩れる、 クジル → 挫る、 クッツメル → 口を閉じる、 クルマガアリク → 車が走る、 クンノム → 飲み込む、 コーマンスル → 自慢する(高慢)、 コグナル → 腰を曲げる(屈なる)、 コンタ → あなた、 コンター → あなた、 サタースル → 沙汰、 シソー → 可愛い、 ジャボン → 葬式、 ジュークガツヨイ → 理屈っぽい、 ショーシー → 恥ずかしい、 ショコズム → しゃがむ、 シワッツー → けち、 シントー → 真ん中、 ズイッギョ → ぶらんこ、 スエル → 腐る、 スグジ → 近道、 セッコーモン → 働き者、 ソガレ → 終わり、 ソラッペー → 嘘、 タータラ → でたらめ、 タマリゴターネー → たまらない、 タメル → ねらう、 チカシヌ → 内出血、 ツクゴム → しゃがむ、 ツケアゲ → 天麩羅、 ツブアシ → 素足、 デガアル → 距離がある、 テバル → 手に余る、 テボッケナシ → 物持ちが悪い、 テングルマ → 肩車、 テンプラ → 油で揚げたもの総称、 トガメル → 化膿する、 トロビー → たびたび、 トワイ → 遠い、 ナカマショー → 仲間衆、 ナス → 返す、 ナムネー → ものすごく、 ナメラ → なめくじ、 ナルイ → ゆるい、 ニシ → おまえ、 ニシラー → おまえら、 ニンガワカル → 人が判る、 ニンニン → めいめい(人人)、 ヌクトメル → 暖める(温とめる)、 ネコジッポ → 末っ子、 ネソッカレル → 寝そびれる、 ネツイ → 熱い、 ネッチョー → 意地悪、 ノックリ → うなずく、 ノメシ → 怠け者、 ハギル → 端切る、 ハシハシ → はきはき、 ハチベー → 月経、 ハリエーガワルイ → 心細い、 ハルカブリ → 久しぶり(遙かぶり)、 ハンゴロシ → 半分搗き(全部搗くと、 ミナゴロシ・マルゴロシ)、 ヒガラガタツ → 日が経つ、 ビショッタネー → だらしない、 ヒソー → 可愛い(秘蔵)、 ヒダルイ → だるい、 ヒッツム → 強くつねる、 ヒトツニイル → 一緒に居る、 ヒトラ → 一人、 ヒャクアシ → 百足、 フンダラケール → 踏みつける、 フンニ → 本当に、 ヘーブンベン → 蠅、 ペコ → 服、 ヘラ → 舌、 ホキル → 草がのびる、 ホグイ → 空飯、 ホッジガツク → 意識が戻る、 ホトバス → 水に浸す、 ホトビル → ふやける、 ホロクレ → 老いぼれ、 ホロスケ → あほ、 ホンビ → 本日、 マキマーシ → 旋毛、 マジッポイ → 眩しい、 マルケル → 束ねる、 マンカツ → ひきがえる、 マンゴーモン → 一生もの(万者)、 マンパチ → うそ(万劫八)、 ミタガイー → 見た目が良い、 ミボシー → 目欲しい、 ムグッテー → くすぐったい、 ムズク → くすぐる、 ムテッコジ → 無鉄砲、 ムユル → 煙る、 メコパチ → まばたき、 メタ → どんどん、 メナシガキレル → あかぎれが切れる、 モエル → 膨らむ、 モーゾ → 急いで、 モーボレル → 老いぼれる、 モクタ → ごみ、 モッチョースル → 大事にする、 ヤクナシ → 役に立たない、 ヤマクラ → 大嘘、 ヤレル → 叱られる、 ヨジケル → よろける、 ヨタギッツー → ひ弱、 ヨモイ → 重い、 ヨヨート → ゆっくり、 ヨンガラヨーピテ → 一晩中、 ワニル → はにかむ、
※北東北から北海道南部の方言に近いものがある。
※これについては、「1858年伊勢崎藩から蝦夷へ移民・廃藩置県で館林藩士族が北海道へ渡る」などの記録がある。
※六合村は、南北で激しく言葉が異なっていたそうだ。
【グンマ語応用編】
・マールデ エッコ ノミガ サンサンチューホド エタダカラナー。
(まるでノミがサンサンというほどいたんだからなあ)
・コレッキリノ バニ チヤチヤ クラシテイタダヨ。
(これっきりの場にチヤチヤ暮らしていたんだよ)
・カタデ ヒョッコイヒョッコイ ショツタダカー。
(肩でヒョッコイヒョッコイ担いだんだから)
・アノヒター エツモ エゴエゴ シテール。
(あの人はいつもエゴエゴしている)
・ユキガ モサモサ フツテ ユキボタランナッタヨ。
(雪がモサモサ降ってユキボタラになつたよ)
・トークニ アカシガ ドボドボ ミエタヨ。
(遠くに明かりがドボドボ見えたよ)
・ボンカラリンノ アタマデ カンゲァーテモ ナーニモ デテキネーナー。
(ボンカラリンの頭で考えても何も出てこないなあ)
・トロッピョートロッピョー オイネームシ。
(トロッピョートロッピョー申し訳ないですね)
・ブランコブランコ アルイテラー。
(ブランコブランコ歩いているよ)
・アメガ ガヤガヤ フツテキタナー。
(雨がガヤガヤ降ってきたなあ)
・バカニ ソツクリケァーッテ ギスギス アルッテヤガル。
(ばかに反り返ってギスギス歩いていやがる)
・オミヤゲオ モラッテ エコエコ シテール。
(おみやげを貰ってエコエコしている)
・ソコー メタメタ イグト デンチユーニ ブッツカルゾ。
(そこをメタメタ行くと電柱にぶつかるぞ)
・ハシハシ ウゴカナケリヤー マニアワネァー。
(ハシハシ動かなければ間にあわない)
・サブケダチガ シテキタ。
(寒気立ちがしてきた)
・ケムクテ メガ ユズクナル。
(煙くて目がゆずくなる)
・ヒボートリガ スル。
(火ぽとりがする)
○北海道移民
安政五年、伊勢崎藩儒新井雀里が希望者を募り、三月七日函館に向けて移民として出発した。 廃藩置県のさいは、館林藩士族が北海道へ渡った。
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