どんど焼き伝説
○ワキザシを短かく切って鎌の柄にするとマムシ除けになる。
○カタナにつけた火で煙草を吸うと無病、長生きする。
○家の中に蛇が入ったときキッポで追うと入らない。
○ドンドン焼きの火で餅・マユダマを焼いてたべると風邪をひかない、長生きする、できものができない、虫歯にならない。
○女はこの火で頭髪の抜毛を燃すと頭痛が治る。そこで普段から抜毛は紙袋に入れてとっておく。 三十三歳の厄年の人がこのことをする。
○ドンドン焼きのときのモエクジを家の屋根あるいは屋敷稲荷の屋根にあげておくと火事にならない。
○モエクジを持帰って、その火でお茶をわかしてのむと丈夫になる。
○モエクジをトボグチに下げておくと火防になる。また消えないうちに持ち帰ると縁起がよい。
○モエクジの木または竹で蚕の掃き立てのとき叩くと、またこれで上簇のとき蚕を拾うと蚕があたる。
○モエクジの竹で箸を作って食事すると歯が丈夫になる。
○お松の燃えた節の部分を半紙に包み、大神宮様に飾ると魔除けになる。
○モエクジの木を味噌の中に入れておくと、味噌の味が変らない。 オンベヤの柱を持ち帰り、味噌たきのとき燃すと、味噌の色がよくなる。
○カンジン棒のオシメをとって神棚におくと蚕が当る。
○道祖神焼きの火で書初めを燃し、高くあがると字が上手になる。
○道祖神小屋を七ケ所お参りすると(ナナトコ参り・七小屋参り)中風にかからない、健康になる。
○道祖神を盗んできて縁の下、大黒柱の下におくと大尽になる。 道祖神に熱湯をかけ、逆さにしておく家もある。
※1933年吾妻岩島でどんど焼きから大火となり、 長野原町ではどんど小屋におこもりした少女が焼死したので、一時は廃止運動も起きた。
☆道祖神とどんど焼き
十二月八日にやって来た「一つ目小僧」、家々をまわり「悪い子リスト」を作ったが重くて仕方がない、村はずれの道祖神に「来年来るまで預かって!」。 道祖神「いいよ!」と預かったが、中を見るとかわいい村の子供達の名前がいっぱいある、これしマズイと小正月で松飾りなどを燃やしている中にポイ。 これ以来、小正月には道祖神周りで「どんど焼き」をするようになった。
☆一つ目小僧
十二月八日と二月八日は、一つ目小僧がやって来る。 イヤだから、軒先に竿をたて目籠をかぶせておくと、目がいっぱいだから逃げていく。
※歳神様や農神様が来る日・帰る日ともされ、神様を迎えるにあたり心身清らかにし・お供えを準備しなければならない。 神様が来るのはうれしいが、めんどくさい、まるで妖怪の来る日みたいだ…と
※「神様が片目を怪我した」という伝説が「一つ目小僧」を生んだともいわれる。
★一つ目小僧・一つ目入道などの「一つ目」には、俗的な意味もある。
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