ぐんまわらべうた:鳥追い
そして、扮装した子供達は各家へ上がり込み、「やくはらい やくはらい」と叫びながら家の中を飛び回る。 繭玉にぶつかれば「養蚕があたる」・だるまにぶつかり転べば「縁起が良い」とされた。 これが終わると、村境に集まり「じらんぼっくりおっかねえ」と叫ぶと一斉にかけ帰る。 この時、後ろを振り返ると「疫病神がついてくる」と言われた。
○鳥追い
田畑の害鳥を追い払う行事。 鳥追い太鼓を打ち鳴らしながら町内をまわる、かつては新参者が担がされたがやがて車で牽くようになった。 中之条では、この後ミカン投げが始まる。 安中では、子供達だけの行事になっている。 このように、地域により形態はかなり異なってきている。
○ダンゴ(マユダマ)集めの唄:各家をまわり薪と団子を集める
チョンヤの夜食だんご 出しやれ
出しやれ ヒーオ(稗)のダンゴいやだ
キビ(黍)のダンゴいやだ
米のダンゴ出しやれ 出しやれ
○鳥追いの唄
鳥追いだ 鳥追いだ
ダイロクドンの鳥追いだ
さらばさっと追い出せ
かしら切って尻切って
かるうと(唐檀)さしげえこんで佐渡が島へホーイホイ ホイホイ
※「佐渡が島」がでてくるのは、越後からの出稼ぎを言っていると思われる。(もしかしたら群馬県佐波郡島村かもしれない)
※キジやヤマドリを食べることもあり、鳥追いでは別格の対象外とされている。(いまでもキジやヤマドリは密かに食べられているらしい)
※扮装は地域により異なる。
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