《グンマを話そう》
○雷様にさらわれた高鼻男
ある昔、鼻がうんと低くて困っていた男がおった。 ある時出会った行者さまに鼻を高くする方法を聞くと「庭にむしろと布団を敷き、仰向けになって[おれの鼻高くなあれ、チリカンスッチャーポンと唱えろ。 ただし欲張りすぎるな。]といわれた。
家に帰った男は、「チリカンスッチャーポン」と唱え続け、これでもかこれでもかと鼻を高くし、ついには雲の上まで伸びていった。 そして雲の布団で寝ていた雷さまの尻をつつき、怒った雷さまが鼻を持って男を雲の上へとさらっていった。
男は必死に許しを請うて、地上へと落とされた。 これが、高崎・鼻高町の由来である。
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