《グンマを話そう》
○大峰山こうがい堀(笄堀)・新治村
ある昔、たいそう身上持ちの長者がおった。 ある夏、日照りが続き田畑が枯れ果て困った長者は立て札を立てた「大峰山の大沼から水を引いた者に娘を与える」 これを見て一人の若者が来たが、長者はその風情を怪しみ難癖をつけた。 「娘のこうがいを使い、一夜にして掘ってくれ」
その夜、大沼から屋敷に向かい白埃が凄い勢いで向かってきた。 長者は青ざめ、鶏小屋に飛び込み湯をぶちまけると、驚いたニワトリは「コケコーコー」。 「よくもはかったなぁ!」若者は竜となり黒雲となり。雷鳴を轟かせ天へ昇っていった。 そして、長者は衰退し、[こうがい堀]の一部が残った。
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