グンマの昔:庚申まつり
○庚申さま(庚申講)
庚申さまは、百姓の神・作神・鬼門よけの神・猿田彦神などといわれている。 年に六回ある庚申の夜は身を謹んで徹夜する。(お日もち) 実際は、庚申の晩の禁忌も多いが、ご馳走を食べながら談笑して一夜を過ごしたようだ。
※庚申塔は、三隣亡除けでもあった。
※庚申様とお正月様とは仲が悪いらしい。 「赤城の神と二荒山の神との戦い」に代表されるがごとく、グンマの神々はあまり仲がよろしくないようだ。
○庚申
庚申の夜に寝ると、人の身体の中にいる三尸という虫がその人の犯した罪を天帝に告げ、命を縮めるといわれる。 江戸時代には、青面金剛を祀って徹夜する習俗となり、「長い話は庚申の夜に」といわれた。
※どうしても眠たい時は、「しやうれらがねたとてきたか ねぬものを ねぬれぞねぬぞ ねぬぞねたれぞ」と唱えればOKであった。
☆猿田彦
ニニギノミコト天降りのさい、道の途中で高天原と葦原中国とを照らしていたのが猿田彦。 天つ神の御子が降ってくると聞き、先導をかってでた。 この経験から、お祭りの先導役にも採用された。
※猿田彦、鼻が長く・背丈も大きく・赤ほうずきのような赤ら顔だった。
☆上方では、申年の最初の申の日に・子や孫から贈られた赤い下着をつけると、健康に暮らせるといわれた。
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