○スミツカレ(シモツカリ・オトカ・オトカツキ)
大豆を炒って大根・人参のすりおろしと煮付けたもの、中に鮭の頭とか骨を入れることが多い。 節分後の初牛に食べる。 何軒もの家のものを食べるほど無病息災に暮らせるとされ、いっぱい作って近所に配る習慣がある。
※洪水地帯では火事は恐ろしい事であり、初午の日にスミツカレを藁製のつとに入れ 稲荷にあげる。 この日は火事になるからと風呂を焚かない、銭湯も休む。
※地域によっては、ぬかみそに塩引きの頭を入れた。
○しもつかれ・しもつかり・すみつかれ・すみつかり
煎った大豆を、塩鮭の頭・ニンジン・油揚・酒粕・などと大根おろしを合わせ、酢・醤油・砂糖などを加えて煮たもの。 平安時代の「すむつかり」が源とされる。 これは、煎ったばかりの大豆に酢をかけると皮に皺がより、それが子供がむずかる顔に似ているので「酢憤り(すむつかり)」。
☆シモツカレ
中世の「宇治捨遺物語」や「古事談」に記載あり、古くは近畿地方でも食べられていた。
☆しもつかれ
トチギにおいては、由来は「酢むつかり」・「下野ばかり」の説もあ る。
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