グンマの昔:鹿笛・雉笛
キジ笛(雉子笛)は口に含んで吹き、雄を呼び寄せるメンドリ笛と、雌を呼び寄せるオンドリ笛がある。 五円玉を二枚重ねた形をしている。(キジ笛は1947年禁止された) 雉は山里の鳥で、豆・キュウリなど農作物を荒らした。
「熊は片品・鹿は利根」といわれ、ヤマドリはどこにでもいた。 猟に関する禁句は数多い。
○汁かけ飯は「ブッカケル」といって嫌がる。 ブッカケルだけでは獲物に命中しないからだそうだ。 鉄砲は撃つではなくてブツと言った。(鉄砲ブチ)
○山の神のお使いが犬なので、猿(オッサマ)の話はいけないとされた。
○熊捕り・藤原:ミノを着て後ろ向きに熊穴に入ると熊は向かってこないともいわれた。 熊は、肝・骨・肉・血・糞まで無駄になる所が無かった。
○熊捕り十二:赤谷では、熊を捕るとその場で「十二様」を祭り熊供養した。
○猟師の弁当に梅干しは禁止、不祝儀の饅頭は良。 味噌おにぎり禁止の地域もあった。
○焼き餅を囲炉裏の灰の中に入れてむすと、極寒でも凍らないという。
☆命弾
危急のときのために、特別に用意された弾丸。 シャチの信仰に係わるといわれる。
☆けんもほろろ
「ケン」・「ホロロ」とも雉の鳴き声。
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