妙全の逆さ杉
○妙全の逆さ杉(龍澤寺)
六合村・日影竜沢寺門前に「竜沢寺の大杉・妙全の逆さ杉」がある。 樹齢八百年余、尼僧妙全の杉の杖が逆さのまま根付いたといわれている。
☆グンマでは木が逆さに生える。 たとえば、逆さ杉 ・逆さ桜 ・逆さ梅 ・逆さ柳 ・逆さウツギ、などある。
○逆さ杉(嬬恋村門貝熊野神社)
弘法大師巡錫のとき、過ぎの枝を逆さにして杖としたものが根付いた。
○逆さ桜(新治村赤谷湖畔)
上杉謙信が出陣しこの地を通ったとき、馬の鞭に使ったサクラを地にさして、軍勢を占った。
○逆さ梅(勢多郡粕川村田面)
武田勝頼が膳城攻めのとき、手にしていた鞭を池のほとりにさしたままにしたのが根付いた。
○逆さ柳(伊勢崎市稲荷町平家塚)
平家一族が流落しこの地で昼食をとったとき、ヤナギの箸を地にさした。
○逆さ柳(玉村町飯塚)
源頼朝が昼食をとったとき、ヤナギの箸を地にさしたのが根付いた。
○逆さウツギ(南牧村小沢)
工藤祐経の母慈眼尼・犬房丸を伴いこの地に来たときに、字黒淵に杖をさしたのが根付いた。
※「逆さ」は、「境」の意味で使われることがある。
☆杖挿伝説・箸挿伝説
古く祭りには、木枝や木串を地中に挿し・新しい箸をけずって食事をする、習慣があった。
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