○鹿追い猟
片品では、雪の中で鹿を谷間に追い詰め槍で突いて鹿を射止めた。(セコと呼ばれる) 時には、一頭の鹿を数日追い続けることもあったそうだ。 射止めた鹿は、その場で脾臓(タチ)を十二様に供え、その場に居合わせた者で平等に等分した。
こうして片品の猟師は、鹿の皮や肉を売って生計を立て、残った肉はみそ漬けにして保存食とした。
※鹿は蹄に雪が固く詰まり走れなくなり、谷間に逃げ込んで川で溶かそうとするそうだ。
※谷川の水を利用して、山から木材を流し出す「さ流し」というのもあった。
※利根村では、ヤマドリを捕る「ホヤッとり猟」というのがあった。
(片品温泉1927年)
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