グンマを創る
○グンマの地形
関東山地(上野村・藤岡方面)と足尾山地は、古生代~中生代に海に堆積した地層により形づくられた。
三国山脈は、新第三紀に深い海底で堆積した地層やその後の火山活動で噴出した溶岩や火山灰が、地下のマグマから上ってきた熱水により変質したグリーンタフ(緑色の岩石)などからつくられた。
このため、平野部では海生物の化石が・山地部では恐竜や像の化石が見られる。
中之条盆地は、五十万年程前、榛名山の噴火で吾妻川がせき止められて形成された「古中之条湖」に地層が堆積してできた。
沼田盆地は、二十万年くらい前、赤城山噴火により利根川・片品川がせき止められて形成された「古沼田湖」に堆積した沼田湖成層が川により浸食されてできた。(片品川左岸は河岸段丘となった)
高崎・前橋・大間々には、河川が運んできた砂礫や火山から流れ下ってきた泥流堆積物による扇状地が広がった。 その中に、前橋台地・藤岡台地・館林台地・八王子丘陵・金山丘陵・観音山丘陵・秋間丘陵などが残った。(台地は、二万四千年前の黒斑山噴火などにより流れ下った堆積物である)
※谷川岳周辺は、地下深部からの地核変動により一千万年をかけて海底が隆起し、今も続いているといわれる。(山頂がギザギサなのは、隆起する課程で柔らかい部分が浸食された)
※関東山地が南西からの風を防ぎ・足尾山地が北東からの風を防ぐため、冬は北西部山岳地帯からの季節風が一気に平地を南へ下り「赤城おろし」となり、夏は関東平野からの湿った暖かい空気が一気に北の山に上るため「雷」となる。
※浅間山・榛名山・赤城山・日光白根山を結んだ直線(火山前線)から北は火山地帯となる。 これは海洋生プレートが深部で放出した水分によりマグマが発生したためといわれる。
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