○足尾・渡良瀬川
ある時、日光の山深い里で勝道上人が修行中、白ネズミが粟の穂をくわえているのを見つけた。 「こんな山奥に粟はない」とネズミの足に糸をつけその後を追った。 たどり着いたのは、山あいの村里・小さいながらも粟稗稔る豊かな村だった。 ネズミの足に糸(緒)をつけたので、その地が「足尾」。
足尾の村中で川を渡ろうとしたが、橋もなく対岸へ行かれなかった。 そこで、弟子たちが渡れそうな場所・浅瀬を探し回った。 そしては、勝道上人が渡った浅瀬のある川「渡良瀬川」とよばれるようになった。
○渡良瀬川
千年ほど前は「太日川」とよばれ、四百年ほど前の洪水で現在の流れとなり、昭和初期に藤岡に放水路が作られた。
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