群馬での暮らし:長寿銭
○長寿銭・長寿袋
グンマ以南にみられる習俗(首都圏以外の地域によっては今も残る)。 百歳にあやかって百円硬貨を入れることが多いが、ご縁が十倍・百倍の意味で五円硬貨や五十円硬貨や五百円硬貨を入れることもある。
古くは、撒き銭・投げ銭・弔い銭ともよばれ、野辺送りで花籠を振り中のお金を撒いた。 このお金は、家に持ち帰らずに使いきらねばならなかった。 1960年頃になると、拾うのもなんだからと長寿袋を出すようになった。
※長寿銭を持っていると長生きできるといわれる。
☆出がけに靴の紐が切れると凶
古くは葬式、野辺送りに掃いていた草履・ 草鞋を墓地に捨てた。 この時、使えないようにと鼻緒を切った。
☆敷居
民俗学における敷居、境界の意があった。 葬式のさい餅を敷居の上で切る・敷居を挟んで餅を引っ張りあうなど、敷居はこの世とあの世の境目(不安定で危険な場所)とされた。
※地方によっては「親の頭」とされた。
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