宮城村伝説(現前橋市の一部)
○「後閑・朝倉、女のよばい、男ごしよらくしてまちる」
○「重兵衛膏」は、くるまやに伝わる家伝薬。 酒で飲む内服薬もあった。
○「大前田の獅子は火事よりこわい、栗の強飯、むね(胸と棟の意)がやける」といわれた。
○「盆のぼたもち、芯から米だ」といわれた。
○いたかそば:大根を沢山入れたソバ、「ここにソバがいたか!」。
(だいこんそば・大根蕎麦は、ダイコンの量が多いので別名「蕎麦大根」)
○イモデンガク:芋をゆで・串にさし・焼いて・味噌をつける。 イモグシともよばれた。
○うどんはぶつもの。 「うどん・そばを打つ」とは言わない、「うつ」は忌み言葉、鉄砲もぶつと言う。
○カクランとは日射病のこと。
○シバットリ:飼っている鶏
○すすりだんご:モロコシ粉をこねて湯に入れてダンゴにしたたものを、砂糖・醤油などで食べる。 一杯目はうまい・二杯目はまずい・三杯目は食えない。
○セキレイ(鶺鴒)が家に巣を作ると身上がつぶれる。 地域によっては、子供が産まれる。
○ちょいちょいぎ:よそへ行くときに着た。 正装するときは「よそいぎ」。
○ツケギヤが笠縣から売りに来た。(マッチみたいなもの)
○デンボウとは、ホラ・嘘のこと。
○ネギヌタ:ねぎ沼田はおつもり、これで宴会は終わり。
○ぼた餅観音にはボタモチを供える。
○よつっぴる:早おひる
○芋は「かげの俵」といわれた。(里芋のこと)
○家によっては、きゅうり・ごま・とうもろこし、いずれか禁忌作物。
○柿の甘味を砂糖代わりにつかった。※柿はどこにでもあったので、グンマ各地にみられた食生活。
○弘法大師が爪で不動像を描いたのが、鼻石下の「爪びき不動」。
○三角おむすびは魔除けになる。
○三夜沢の人は仁義が堅かったので「三夜沢式」といわれた。
○祝儀に出るのが赤飯、不祝儀に出るのがおこわ。
○初卵を飲むと安産になる。
○小豆を煮るときは「三夜沢の小豆」と唱えると早く煮える。
○正月のそば家例の家もあった。 朝は蕎麦・昼は残り・夜はご飯、で餅なし正月。
○調味料は味噌と醤油、いずれも自家製だが醤油は貴重だった。 これがグンマの味噌文化となった。
○肉を食べることはほとんどなかった、ヒキガエルは食べた。 豚肉は高価・馬肉はかたい・ウサギはうまい・雉や雀は食べた。
○箱膳:各自が自分専用なので、もらったお菓子などを自分の箱膳に隠しておくこともあった。
○八幡様の硯石いつも水が溜まっている、乾くと日照り・かき回すと雹。
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