グンマ食禁忌
○お正月には一色もちはつくな、もち米とアワの二色のもちをつくこと。
○ご飯に箸をたてるな。(仏さまのやり方)
○ご飯をこぼすと目がつぶれる。
○ご飯をのこすと、茶わんの中から火が出てもうご飯が食べられなくなる。
○ご飯を食べてすぐに寝ると牛になる。
○とろろご飯のあと、洗い茶を飲むと中風になる。
○はしばさみをするな。(焼場でお骨をひろうやり方)
○ふだんはたつぜん(飯碗を右、汁を左の並べ方)にするものではない。(死者の膳のやり方)
○一月十五日の小豆がゆをふいて食べると、田植えのときに風が吹く。
○一杯ものは犬でも飲まぬ、お茶は二杯飲むもの。
○庚申さまは百姓の神さまだから庚申待のときには、食っただけ余計にとれる。
○山へ仕事に出かけるときは、汁かけ飯を食べるな。(けがをする)
○師走ぼたもちはつくるな。
○七草の雑炊がすめば、何を食ってもいい。
○初もの食べると、七十五日生きのぴる。
○水餅を食べると魔除けになる。
○正月三力日とろろを食べると中風にならない。
○赤飯に汁をかけて食べると、結解式のときに雪が降る。 お湯をかけて食べると雨が降ると。
○茶わんとかお皿をたたくな、その昔が地獄に聞こえて餓鬼が来るという。
○茶わんを箸でたたくと、おさきがくる。
○朝汁かけ飯をするな。(縁起がわるい)
○朝茶を飲むと、その日の難をのがれる。
○鍋めふちをたたくと、おさきが来る。
○仏さまに供えたご飯を一粒でも食べて出かけると難をのがれる。
☆赤飯に汁
かつて赤飯は祝いの食べ物であり、ハレの日の儀礼食であった。 これを粗末にすると、人生で最も重要な儀礼の一つである祝儀の日が台無しになる、の意らしい。
※東日本に多い俗信。 他国では、「赤飯茶漬け」を食べる地方がある。
☆赤飯の茶漬け
赤飯はハレ、赤飯にお湯やお茶をかけることはハレに水をかけることになる、すなわち「ハレの日(結婚式)に雨が降る」となった。
☆人のうわさも75日
昔は15日を一節気とよび気候の区切りとし、指の数5本で一巡りするので、15×5=75となった。
☆餓鬼
三悪道の一つ、餓鬼道では食べることができないといわれる。 子供が食べ物を貪り欲しがり・貪り食うので、子供をガキとよぶようになったらしい。
☆食後すぐ寝ると牛になる
「食後の一睡万病円」・「親が死んでも食休み」というのもある。
※万病円、江戸時代の万病薬。
※人間が牛になるわけがない… 豚になった人は見たことある…
◆七十五日生き延びる恥づかしさ
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