グンマを話そう:ぬかぼこ・こめぼこ
○ぬかぼこ・こめぼこ(糠福米福)
ある昔、ぬかぼことこめぼこという姉妹がいた。 「ぬかぼこ」の母親は早く死んだので、継母は「こめぼこ」ばかり可愛がった。
ある日、ぬかぽこには穴のあいた袋・こめぼこにはちゃんとした袋を渡し、米穂拾いに行かせた。 なかなか袋一杯にならないぬかぼこはだんだん山奥へ入り、暗くなったので一軒の小屋をたたいた。 そこは鬼の兄弟の家であり、おばあさんから「えんめいこぶくろ」をもらって逃げ帰った。
ある日、おっかさんはこめぼこをつれて芝居見物に行き、ぬかぼこは留守番仕事を言いつけられた。 そこでぬかぼこは「えんめいこぶくろ」を使って仕事を終え、十二単と白馬と召使いを出し、芝居見物に行った。 その夜、嫁もらいがいっぱい来て、ぬかぼこは立派な家へもらわれていった。 一方、残ったこめぼこは、もらう人がだれもないので、諦めた母親はこめぼこを臼の上へのっけて挽いてしまった。
○米ぼこ糠ぼこ
昔継母が、自分の子どもは米の中に、ままっ子は糠の中に入れたら、米は冷たく・糠は暖かかったので自分の子が死に・ままっ子は無事だった。
※この種の話しは全国各地にあり、兄弟だったり姉妹だったりする。
☆濡れ衣・ぬれごろも
先妻の娘を疎ましく思った後妻、猟師の濡れ衣を娘の寝室に置き・漁師と密通しているように見せかけた。
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