猫飼好五十三ひき
日本橋→二本だし、品川→白かを(白顔)、川崎→かばやき(蒲焼)、神奈川→かぐかハ(嗅ぐ皮)、程ケ谷→のどかい(喉かゆ)、戸塚→はつか(二十日ねずみ)、藤沢→ぶちさば(サバをくわえたブチ)、平塚→そだつか(育つか)、大磯→おもいぞ(重いぞ)、小田原→むだどら(厳に逃げられて追っても無駄なドラ猫)、箱根→へこね(よわって寝る)、三島→三毛ま(三毛魔)、沼津→なまづ、原→どら、吉原→ぶちはら(ブチ腹)、蒲原→てんぷら、由井→たい、奥津→おきず(起きず)、江尻→かぢり、府中→むちう(夢中)、鞠子1はりこ(張子)、岡部→あかげ(赤毛)、藤枝→ぶちへた(ブチ下手)、嶋田→なまだ(生まだ)、金谷→たまや(タマや)、日坂→くつたか(喰ったか)、掛川→ばけがを(化け顔)、袋井→ふくろい(袋い)、見附→ねつき(寝つき)、浜於→はなあつ(鼻熟)、舞坂→だいたか(抱いたか)、荒井→あらい(洗い)、白須賀→じゃらすか、二川→あてがう(当てがう)、吉田→おきた(起きた)、御油→こい(来い)、赤坂→あたまか(頭か)、藤川→ぶちかご(ブチ籠)、岡崎→おがさけ(尾が裂け)、池鯉鮒→きりやう(器量)、鳴海→かるミ(軽身)、宮→おや(親)、桑名→くふな(喰うな)、四日市→よったぶち(寄ったブチ〉、石薬師→いちゃアつき、庄野→かふの(飼うの)、亀山→ばけあま(化け尼)、関→かき、坂の下→あかのした(アカの舌〉、土山→ぶちじやま(ブチ邪魔)、水口→ミなぶち、石部→ミじめ、草津→こたつ、大津→じやうず(上手)、 京→ぎやう(ギャウ=嵐の鳴声)。
☆猫
慶長六年洛中に「猫の放し飼い令」発布、それまで繋がれていた猫たちが開放された。 都に鼠が増えたので駆除を目的とした。
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