一寸法師
○でえろんむすこ
ある昔、おじいさんが芝刈りに行くと、でえろんが寄ってきて「息子にしてくれ」と言った。 おじいさんは連れて帰り、我が子のように育てた。 やがて大きくなったでえろんは、おばあさんに作ってもらった「こうせん」の袋を角にかけ、嫁探しの旅に出た。 とある大屋敷に泊めたもらったでえろんは美しい娘を見つけ、夜中に「こうせん」を娘の部屋に撒いた。 翌朝、でえろんは「こうせんを盗まれた」と騒ぎ出し、疑われた娘は家を追い出された。 でえろんは娘を嫁にもらい、牛車に乗せ連れ帰った。 娘はイヤだったので「牛よ、でえろんふんづぶせ」とつぶやき続けた。 そして、チョッとしたひょうしに牛がでえろんを踏み潰してしまった。 すると、でえろんは立派な若者に変身し、それからは末永く仲良く暮らした。
コメント