ちちぶ銘仙館 (1)
☆旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場本館
昭和前/1930
木造平屋建、瓦葺、建築面積373㎡
木造,平屋,寄棟造,桟瓦葺で,事務棟として内部は執務室,会議室などが配される。主体部に比して異様に巨大な玄関ポーチを正面に突出させるとともに,大谷石積腰壁や連続した縦長の窓によってF.L.ライト風の外観を造るなど,特筆すべき造形がみられる。
☆旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場倉庫
昭和前/1930
木造平屋建、セメント瓦葺、建築面積194㎡、渡廊下付
工場棟の南に接続する木造,平屋建,切妻造,セメント瓦葺の建物で,南,東,西に,本館から続く吹き放し鉄板葺の廊下を付属し,東には2間四方の便所を設ける。換気用の腰屋根を付け,渡り廊下の屋根を庇状に回すなど,簡素ながら変化に富んだ外観を呈す。
☆旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場工場棟
昭和前/1934
木造平屋建、瓦葺、建築面積515㎡
本館の東背後にあり,撚糸,染色等に関連する諸室を設ける。桁行南北のいわゆる鋸屋根をもつ撚糸工場部分と,その東に東西に棟を通す切妻屋根の染色工場棟がL字型に連なる。桟瓦葺屋根,下見板張りに統一された長大な外観は,支場内で最も目立つ存在である。
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