高澤家住宅
○高澤家住宅@埼玉県行田市長野3-5-41
江戸/1830-1867/1868-1911・1926-1988増築
木造2階建、瓦葺、建築面積303㎡
敷地中央北寄りに位置し,南面して建つ。桁行11間,梁間6間半規模,木造2階建,切妻造,桟瓦葺とする。1階は出入口から南北に土間を通し,その東側に板の間,西側に畳部屋6室を配し,2階は蚕室を設ける。越屋根や両妻面の高窓が養蚕民家の特徴を示す。
○高澤家住宅長屋門
江戸/1859/1975頃改修
木造、瓦葺、間口5.5m
敷地の南方に位置し,南面して建つ。間口・奥行共5.5mで,切妻造,桟瓦葺とする。乳金物を飾った両開板扉を吊り込み,東脇に潜戸を設ける。両側の平屋建物置は火災により改築しているが,中央の門は残り,その規模等から往時の豪壮な表構えが伝えられる。
○高澤家住宅離れ
明治/1897頃
木造平屋建、鉄板葺、建築面積126㎡
主屋の北西方に位置する。桁行7間,梁間3間規模,木造平屋建,桟瓦形の鉄板葺で,西側を寄棟造,東側を切妻造とする。奉公人の増加により主人用に増築したもので,8畳の床の間付の座敷3室を並べ,北東方に板の間を附属する。豪農の敷地景観を形成する。
○高澤家住宅納屋
明治/1870頃
木造平屋建、瓦葺、建築面積55㎡
敷地の東方に位置し,西面して建つ。桁行5間半,梁間3間,木造つし2階建,平入の切妻造,桟瓦葺とし,北側及び西側に下屋を廻す。1階は土間,2階は蚕室とし,外壁は真壁造で南妻面及び東面に換気用の高窓を開く。養蚕農家の建物として特徴ある外観を形成。
○高澤家住宅土蔵
江戸/1751-1829
土蔵造及び木造平屋建、鉄板葺、建築面積37㎡
主屋の北方に位置し,南面して建つ。桁行2間半,梁間2間規模の土蔵造平屋建で,切妻造,鉄板葺とする。正面に桟瓦葺の下屋を付け,上方に窓を開き,東方に2間半四方の木造平屋建,切妻造,鉄板葺の蔵が附属する。外壁は漆喰塗で,全体に簡素なつくりとする。
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