大日塚古墳
☆大日塚古墳は六世紀前半頃に築造された直径18mほどの円墳と考えられています。
本古墳は佐間古墳群に属し、周辺には他にも数基の円墳が存在していました。 昭和52年8月に発掘調査が行われ、木の棺を粘土でくるんだ粘土槨が二つ並んで発見され、直刀・刀子・鉄鏃・人骨片等が検出されました。 さらに粘土槨のすぐ下からは、長瀞の緑泥片岩を使って組み合わせた石棺1基が確認されています。 古墳を保存するため石棺の中身については調査をしていませんが、1つの古墳に3人が埋葬されていたことになります。
本古墳の築造時期は埼玉古墳群の稲荷山古墳に近い時期と考えられ、埼玉古墳群と周辺の古墳群との関連を考える上で重要な古墳であるため、平成11年に市指定文化財に指定し、平成13年に環境整備を行いました。
墳頂部には嘉禎二年銘の大日種子板石塔婆が立っていましたが、昭和36年に県指定文化財に指定され、現在は保護のため史料館内に展示されています。
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