埼玉古墳群 メモ
○埼玉古墳群は、全国一を誇る大型円墳と武蔵国最大の前方後円墳を含む9基の大型古墳が群集しています。 かつては、40基ほどの大小の古墳が造られたことがわかっており、出土した遺物から5世紀後半から7世紀初めごろまでの約150年間に次々と造られたと考えられています。
☆丸墓山古墳:日本で最大の円墳で、直径105m、高さ18.9m、豊臣秀吉が天下統一を進める1590年、家臣の石田三成が忍城を水攻めにする際に、忍城がよく見えるこの頂上に陣を張ったといわれています。
☆二子山古墳:全長138mの前方後円墳で、武蔵国の中で最大の規模を誇り、二重の堀を含めた長さは240m以上あります。
☆稲荷山古墳:全長120mの前方後円墳で、県内でも3番目の規模を誇ります。 昭和43年の発掘調査の際、「金錯銘鉄剣」など多くの副葬品が出土しましたが、昭和58年に一括して国宝に指定され、県立さきたま史跡の博物館の国宝展示室に展示されています。
☆鉄砲山古墳:全長109mの前方後円墳で、墳丘周囲の調査の際に円筒埴輪、土器が出土しており、6世紀後半に造られたと推定されています。
☆将軍山古墳:全長90mの前方後円墳で、明治27年に後円部より横穴式石室が発見され、武器、馬具、銅鋺などが多数出土しています。
☆中の山古墳:全長79m、埼玉古墳群で最後に造られた前方後円墳と考えられ、名称は渡柳地区にある3つの古墳(他に奥の山古墳と戸場口山古墳)の真ん中にあたることに由来しています。 須恵質埴輪壺が出土しています。
☆瓦塚古墳:全長73mの前方後円墳で、墳丘や中堤から人物埴輪、水鳥埴輪、家型埴輪などが多数出土しています。
☆奥の山古墳:全長70mの前方後円墳で、平成19年の発掘調査で二重周堀であることが確認されました。
☆愛宕山古墳:全長53mの前方後円墳で、人物埴輪、形象埴輪、馬形埴輪、円筒埴輪が出土しており、大型古墳に立てられた円筒埴輪に比べ小さいのが特徴です。
☆前方後円墳
大化の改新後「薄葬令」により墓の規模が決められ・巨大な前方後円墳は姿を消した。
○周辺の古墳を含め、石室入口は南を向いている。 この傾向は関東の多くの古墳に見られる。
※入口があるのが墓前部
○丸墓山古墳と二子山古墳、どちらが先に造られたかはわからないらしい。 丸墓山古墳だけ丸いのも、なぜだかわからないらしい。
○古墳の土は、濠を掘った土を盛り上げた。
☆その他の古墳
若王子古墳・天王山古墳・磨梅古墳・山宮古墳・ボッチ山・大人古墳・
☆丸墓山古墳
「丸墓山古墳は前方後円墳であったが、前方部分を削って國王山地蔵院西行寺を建てたのではないか」という説もある。
※丸墓山古墳、石田三成忍城水攻めの際、本陣となった。
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