下屋敷戸山邸 メモ
○戸山町屋
小田原宿を原寸大に復元した虚構の町、正面奥は本陣に見立てた千鳥破風・唐破風の古駅楼。
新宿区戸山一丁日~三丁目は、江戸時代には尾張徳川家の下屋敷戸山邸(拝領下屋敷分八万五〇一八坪、抱屋敷分五万一二六三坪、合計一三万六二八一坪)があった。
庭園の中には、二代藩主光友が廉中千代姫(三代将軍家光の息女)を慰めるために造営したといわれる小田原宿を摸した「町屋」があった。 その両端には木戸もあり、木戸問の長さ一〇三問(約一九〇メートル)、そのうち七五問(約一三六メートル)が町並みをなしていた。 庶民の生活を知るために町のたたずまいを取り入れたもので、将軍御成りや・藩主滞在の際、それぞれ店を問いて売買の様子を面白く見せたものであった。 これらの店には、弓師・矢師・本屋・薬種屋・茶屋・米屋・医師の家・鍛冶屋・植木屋・問屋場・炭屋・油屋・味噌屋・扇屋・小間物屋・経師屋・ざる屋・ろうそく屋・筆墨屋・瀬戸物屋・酒屋・八百屋・楊枝屋・ぼうきしゅろ等屋・刻たばこ屋・宿駕寵・水茶屋・造り花屋・竹格子作り、などがあったらしい。 いわば、VIP専用テーマパークであった。
コメント