門と蔵のある広場
☆旧丹羽家住宅蔵
昭和前/1936
鉄筋コンクリート造2階地下1階建、瓦葺、建築面積25㎡
敷地の北東隅に南北棟で建つ。 正面4.5m・奥行5.5m鉄筋コンクリート造、地上2階、地下1階、切妻造妻入桟瓦葺である。 外壁は洗出し仕上げで、水切りを二段付け、軒蛇腹も丁寧に作る。 両妻面の窓庇は銅板葺とする。 近代工法を用いた伝統的意匠の土蔵。
☆旧丹羽家腕木門・旧島津江戸下屋敷移築裏門
豊島区駒込(染井)は、江戸時代から植木の一大生産地として知られ、植木職人が多く集住した地域です。 丹羽家は天明年間から明治末期まで染井を代表する植木屋として活躍した、当地域の地主としても知られている旧家です。
丹羽家の旧屋敷地は、JR駒込駅から約400m北西の染井通りのほぼ中央に位置し、2006年から豊島区の広場として整備が進められ、北角の蔵と西隅の門が区の所有となって現地保存することになりました。
旧丹羽家の門は腕木門という形式で、簡素な構造でありますが、格式のある門です。 建築年代は不明ですが、当初材である親柱には和釘が使用されていることや、親柱・冠木・扉などの風蝕の様子、また都内の類例との比較などから、江戸時代末期の建築と推定されます。 言い伝えによれば、染井通りをはさんで向かい側にあった津藩藤堂家下屋敷の裏門を移築したともいわれます。
屋根や部材には、かなり傷んでいる部分があるため、豊島区の指定文化財になったことに伴って、平成19年10月より保存修復工事が行なわれ、平成20年3月に竣工しました。
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