荒川第一調節池・彩湖 メモ
○第一調節池排水門、戸田市笹目
幅19.7m×高さ15.952m×1門、幅19.7m×高さ14.925m×2門
荒川第一調節池の最下部に位置する水門です。 洪水調節を行うため、一時調節池に溜めておいた荒川の洪水を、荒川の洪水ピークが過ぎた後にこの水門を開けて下流に放流します。
○荒川河川改修・大正時代
明治四十三年十月「河川改修計画ニ関スル件」に従い、大正七年第二期として荒川上流部の河川改修工事がはじまった。
1960年度河川整備がはじまり、1977年3月に荒川貯水池(彩湖)・2004年3月に荒川第一調整地ができた。
○大野新田
☆かっぱの金さん(大野新田)
享保年間大野新田に金平という人が住んでいました。 すぐそばが荒川なので毎日好きな魚捕りをしていましたが、ある日投網の中に「へんな動物」がかかってしまいました。 こわごわ見ると手も足もあり・眼だけが異様に光って、少しばかり毛もあるところから「かっぱだ!」ということになり、びっくりしてしまいました。
荒川の近くに住んでいても「かっぱ」というものをだれも実際に見たことがなかったので、この話はたちまちひろがってしまいました。 これを聞いたある商売人が、これだけ人気があるのだからお金をとって見せればもうかるぞ!と考え、このかっぱを金さんから買い受けて、まず吹上の観音さまで「見せ物」にしようと、にぎやかに宣伝を始めました。 これがまたすごい人気で、連日おおぜいの人が見物に集まりました。
あまりにぎやかなので金さんもどんな様子かと、ある日見に行くとなんとおどろいたことに「かんばん」には、金さんの似顔がかっぱのようにかかれているではありませんか。 これにはさすがの金さんもカンカンに怒って、「おれはかっぱは売ったがかんばんは売らぬ」とどなりつけました。 そのとおりなので、その商売人はあやまるばかりだったそうですが、この時の金さんの顔が、またなんと「かんばん」そっくりだったというわけでかえって見物人がふえ、その商売人はたいそうもうかったということです。
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